二〇〇五年二月八日 火曜日

代表定例会見 [岡田代表]


本日15時から党本部で開催された岡田代表の定例会見。
写真をクリックするとビデオでご覧いただけます。

要旨
○「政治とカネ」に関する集中審議:国会やテレビを悪用した総理の答弁は異常
○ミサイル迎撃:事後の国会関与、ある程度の法律上の明記が必要
○法の趣旨からいって政策活動費は好ましくない、幹事長時代に透明化を図った
○日歯連からの献金は発見できない、あったというなら日歯連側が事情説明を
○国民改革協議会:まだ100点満点ではないが外部監査の適用等でより透明に
○民主議員への迂回献金:自民はいろいろ言いながら自ら何も改革していない
○政策活動費の制限のため具体案を党内で議論したい
○迂回献金の禁止規定自体に反対する自民が他党を批判するのはフェアでない
○介護保険:年金同様、一体改革の名の下で結局すべて先送り
○民主党と合併前の旧自由党の政策活動費について釈明する必要性は感じない
○質問を放棄していた与党が時間どおり質問するのに異論なし、むしろそうすべき
○子どもを産み育てることに対して政治はもっとバックアップすべき

民主党ホームページの記事
国会の場を悪用する首相の物言いは非常に残念 岡田代表が会見で (2005.02.08)

岡田克也代表/定例記者会見要旨
2005年2月8日(火)
編集・発行/民主党役員室

★会見の模様は民主党ウェブサイトでもご覧になれます。
300k → http://asx.pod.tv/dpj/free/2005/20050208okada_v300.asx
56k → http://asx.pod.tv/dpj/free/2005/20050208okada_v56.asx

■「政治とカネ」に関する予算委集中審議

【代表】第1点は、今日「政治とカネ」についての集中審議ということで、午前中から自民党、公明党、そして野党各党の質問が行われています。

見ていて非常に残念な思いを抱くのは私だけではないと思います。特に、私は総理の不誠実な答弁、今日も佐々木議員が具体的に述べていましたが、民主党と合併前の自由党、そのことをわざと混同させるような物言いですね、私は総理大臣としてあまりにも国会の場を、あるいはテレビというものを悪用して、あえて「悪用して」という言い方をしますが、国民が正しく理解できないようにしている答弁の姿は異常だと思っています。

いずれにしても、この政策活動費の問題や迂回献金の問題は、法律論として言えば、それは違法ではないという部分もあると思います。しかし、法の趣旨から言ったときにどうなるか。なるべくおカネの流れについて透明にするという考えに立てば、望ましくない事態であることは間違いないわけで、そういう意味で、例えば我々は迂回献金について明確に禁じる立法措置を取るべきだし、政策活動費についても、具体的にどの範囲で制限するかということは今検討していますが、今のような野放図な政策活動費を認めて、その後のことは全く国民から見えないということは、決して望ましいことではないと思っています。総理のほうは、一方でそうした形で自由党を攻撃しながら、他方では「何が悪いのだ」と開き直っているわけですから、極めて残念な態度だと思っています。

■ミサイル防衛に関する自衛隊法改正案

【代表】それからもう1点は、ミサイル防衛について、今日(自衛隊法の改正が)自民党で議論されて、明後日に閣議決定の予定と聞いています。私も先ほど資料を取り寄せて、政府が考えているところについて、少し私なりの考えをまとめさせていただきましたが、2つ問題があると思っています。

1つは事後の国会の噛み方です。これは公明党も同じ指摘をしていると理解していますが、事前に不十分な手続で行ったときに、最後のシビリアン・コントロールの場としての国会の承認は欠かせないと思っています。

もう1つは、今回、防衛出動の下令下においてはその中で行われることですが、防衛出動命令が出ていない段階のものについて、基本的には内閣総理大臣の承認を得て防衛庁長官が命令することにしつつ、そのいとまがないときについて規定をしているわけです。

しかし、その「いとまがないとき」、つまり防衛庁長官の判断で命令することについて、具体的なことは緊急対処要領あるいは政令に丸投げされていて、どのような場合に「いとまがない」ということで、防衛庁長官の命令に委ねられるのかということについて、もう少し具体的に法律に規定がないと、場合によっては勝手に防衛庁長官が判断して、本来は閣議決定、つまり内閣総理大臣の承認が得られるケースでも、どんどん防衛庁長官の判断になってしまう余地を残しています。

そうしたことを、政令や緊急対処要領で決めるというのは、明らかに私は問題であると考えていまして、もう少し法律できちんと書くことが必要だと思っています。その上で、それを受けて具体的な政令・要領ということになると思います。

<質疑応答>

■旧自由党の政策活動費

【記者】今日の予算委員会の集中審議の中で、総理が旧自由党の問題と現民主党のことを混同しているという代表の指摘はごもっともだと思いますが、一方で民主党の現執行部にいる方の問題を指摘され、それに対し佐々木議員は、「それは旧自由党の問題だ」という突き放した言い方をされるのは、国民から見て分かりにくい部分があると思うので、改めてこの点について、代表にご説明いただきたいと思います。

【代表】まず、政策活動費についてですが、総理の言うように法律で認められた制度ではあると思います。しかし私は、それは決して好ましいことではないと。法の趣旨から言って好ましくないということを申し上げているわけです。

旧自由党が旧自由党の考えで政策活動費を認めてきたことについて、民主党の私が特にコメントすることはありません。それぞれの政党がそれぞれの考え方で制度を運用してきたのですから、それはそれで、私から特にコメントするつもりはありません。

ただ、そうしたものは認めないということは民主党の考え方であり、少なくとも私が幹事長になって以来、「政治とカネ」の問題については透明性を高めるためにいろいろな改革を行ってきていますので、合併後はその考え方に沿って、藤井さんには最初、幹事長をお願いしましたが、当然、幹事長として民主党の考え方に沿ってやってきていただいていますし、今も代表代行として民主党の考え方を受け入れて、より透明度の高い運営にご協力いただいているということです。

■自衛隊法改正案への対応

【記者】ミサイル防衛の閣議決定に関連して、代表のお考えは分かりましたが、民主党としてはどのような態度で臨むお考えでしょうか。

【代表】先ほど仙谷政調会長に、明日の『次の内閣』できちんと議論するようにと伝えました。閣議決定は早くても明後日ですから、明日中には民主党の考え方がまとまると思っています。

■全国知事会長選挙

【記者】今、全国知事会長選挙が進んでいますが、誰がということではありませんが、どのような知事会長になることが、民主党の地方分権政策を進めるうえで望ましいとお考えでしょうか。

【代表】それはよほど注意してものを言わないと、贔屓の引き倒しになっても困りますし、それは知事会の中で手続を経て決めることですから、政党の代表がそれについて憶測を呼ぶような発言は控えたほうがいいと思っています。

■日歯連から民主党への献金/国民改革協議会

【記者】「政治とカネ」の問題で個別のことについてお聞きします。1つは日歯連から民主党へおカネが行っているという指摘がありますが、これについて改めて調査もされたようなのでご説明をしていただきたいのと、もう1点は、国民改革協議会(民主党の政治資金団体)の職員の人件費などについてのご説明をお願いします。

【代表】日歯連の問題は、これは過去にも問題があったわけです。我々は帳簿に戻って、日歯連からの振込があったり、領収書を発行した事実があるか確認しましたが、そうしたことは発見できず、ありませんでした。

したがって、日歯連側というか、日歯連というよりも総務省ではないかと思います、そこは私は記憶がはっきりしませんが、過去の資料について情報公開法に基づく情報公開要求をしましたが、すでに5年が経ち廃棄されているということで、資料を入手できなかったという状況にあります。

したがって、日歯連側が政治資金収支報告を載せたというのであれば、どういうことだったのか、説明をしていただきたいと思います。私どもが調査した結果、そうした200万円が日歯連から民主党に来たということ、その事実、それを示す根拠になるものは、何ら発見できなかったということであります。

国民改革協議会は、私が幹事長のときから、もう少し体裁を整えるように議論をしているところであります。そういう意味では100点満点ではないと私は思っています。

政党の政治資金団体ということですが、事実上、民主党の建物の中にあるわけで、そういう意味では光熱費その他など支払っていなかった時期があったということであります。組織として別にしたほうがいいと私は思っていますので、そうしたことも指示しているところであります。

ただ、政治資金団体と政党支部が同居しているというのはよくある話でありまして、その辺りを分けるというときに、どこまで具体的に分けられるのかという問題は本質的にあります。

私は、国民改革協議会の代表に畑英次郎さんにご就任いただき、また、もう少し規定も整備して、民主党と名実ともに切り離した形に持っていきたいと思いますが、ただ、実態上は基本的にそこで集めたものがこれからはほぼ全額民主党に振り込まれるというような、政治資金団体としての独自の活動はあまり行わないというようにしたほうが、むしろ透明度が高まるのではないかと私としては考えているところです。

また、第三者監査も適用対象にしようということもすでに私から言ってありますので、その点を含めて、さらなる改革をしていきたいと思っています。

■民主党議員への迂回献金疑惑

【記者】今日の集中審議の中で、あたかも民主党議員への迂回献金があったかのような指摘が自民党議員からあって、それには党も関与しているかのような話があったのですが、これについて党としての見解や、党として調査をしたのか等、ご所見をお伺いします。

【代表】そうした確認は、多分していないと思います。今日は城島議員の話が出ましたが、個別の話は、それぞれの状況の中で適切に支出されていると私は期待しますが、いずれにしても、そうしたことについて指摘を受けるような形は決して望ましいことではありませんので、私が幹事長のときに第三者監査を入れて、間違ってもそういう誤解を受けることのないようにしたわけです。

したがって、それ以前、それ以後で若干濃淡があるかもしれません。それは率直に申し上げたいと思いますが、それは迂回献金があったということではありませんが、そういうふうに疑われる可能性がなきにしもあらずであったので、そうしたことが絶対ないように第三者監査も入れ、より運用を強化したということは申し上げておきたいと思います。

問題なのは、自民党はいろいろと言いながら、自らどのような改革をしたのかというと、全くないわけです。そういうことについて、非常に怒りを覚えているところです。

【記者】それを幹事長になる前まで遡って調査するお考えはありますか。

【代表】迂回献金、指名献金というのは、微妙な問題ではあるわけです。つまり、当事者の意思はどうかということは分からない部分もありますから。

したがって、そのことを調査しても、恐らくはっきりとした結論は出てこないだろうと思っています。そうした疑いをかけられないように、政党から議員の資金管理団体、あるいは政党支部への支出について、よりルール化し、明確な基準で説明ができるよう改革を行ったということであります。

■迂回献金の問題点

【記者】関連して、民主党が自民党の迂回献金問題を批判してきた観点についてお伺いします。川端幹事長が代議士会で、政党もしくは政治団体間の資金移動そのものを批判しているではないと。斡旋収賄の温床になるようなもの、例えとして日歯連事件、という説明をしていましたが。

【代表】迂回献金の問題は大きく分けて2つあります。1つは明らかな脱法というものです。これは幹事長も言われたように、本来賄賂になるような、つまり、職務権限のある人が直接受け取れば賄賂になるのだけれども、政党や政党の政治資金団体を通じることで、それを免れるというような問題ですね。これは明らかに脱法で、そういうことは認められないと思っています。

もう1つは、そうした刑法なり既存の法律に明らかに反するわけではないけれども、しかし、政党や政党の資金管理団体を経由することで、透明性がその分減じられるようなケースですね。そうしたことも私は望ましくないと考えて、そのところについて疑いを招くことのないような改革を、私が幹事長のときに思い切ってやったということです。

■政策活動費の見直しのための具体的措置

【記者】政党から政党幹部に「政策活動費」という名目で議員個人に出されている支出について、例えば現在継続審議になっている政治資金規正法改正案に盛り込むようなお考えはありますか。

【代表】今日の役員会でもそのような議論が出て、少し具体案を考えようということになりました。全部禁じるというのも1つの考え方ですが、個人に行くものを全部禁じることが良いのかという問題もないわけではありません。

したがって、金額のいくらまではいいというような限定を入れるもの1つの考え方で、そこはまだ未成熟です。よく党の中で議論したいと思います。

しかし少なくとも、自民党幹事長に10数億のおカネが行って、その先は全く説明責任を負わないというのは異常であって、私としては望ましくない。そこはきちんと改革していくべきだと思っています。

小泉総理は何も問題のないような言い方をしていますが、私は総理としての責任を自覚していただきたいと思っています。

■自民党からの根拠なき追及

【記者】先ほども出ていましたが、今日、民主党議員2人に迂回献金があったのではないかという自民党の攻撃の仕方についてご感想をお伺いします。

【代表】まず、自民党として迂回献金に対してどのように考えているのかを明確にしてもらいたいと思います。私たちは、それは望ましくないと考えています。特に、政党本部が絡んだ形のもの、これが迂回献金の典型的なものですが、そうしたことについてはこれを排除していく努力を政党としてすべきだと考えています。

自民党のほうは、それについてはっきりしないわけです。法律に規定すること自身反対しているわけです。そして「ない」と断言しているのですが、現実にはそうしたものが過去にあったことは指摘されている通りであって、今どうかはあえて申し上げませんが、そういうものを一方で認めながら、他党のことを批判するのはフェアではないと思っています。

■介護保険制度の見直し

【記者】介護保険の関係で、改正案が今日閣議決定されましたが、党としてどのように対応するのか、特に負担について「2009年度を目途に社会保障改革の一体の中で検討する」という、どちらとも取れるような規定になっていることについてお伺いします。

【代表】具体的なことについては、これから党内で議論するので、私があまり申し上げるべきではないと思います。

ただ、少し一般的に言わせてもらうと、結局「一体改革」という名前の下ですべて先送りしていると。年金もそうですし、今回の介護もそうです。来年は高齢者医療も出てきますが、これも「一体改革」の下で先送りすることになるのではないでしょうか。

そういう先送り、小泉総理の任期中は行わないということが大きな問題で、1つ1つ答えを出していくということ、そして全体の中で負担と給付の関係をもう一度見直すということはあってもいいと思いますが、個別にやっていかない限り、「全部一遍にやります」と言って、結局それは答えは出ないと思います。

■藤井代表代行本人の説明の必要性

【記者】予算委員会の集中審議で自民党から指摘のあった2人の民主党議員はそれぞれ釈明や会見を行いましたが、以前指摘のあった藤井代表代行について、説明してもらうようなことを代表から求めることはありますか。

【代表】私は特にそれを考えていません。先ほど申し上げたように、私自身は政策活動費ということは望ましくないと考えていますが、これは民主党と合併する前の旧自由党時代のことですから、それぞれの政党にはそれぞれの考え方があっていいわけです。

違法ではないということですから、法律で認められた範囲の中でどのような運用をするかは、政党の裁量に委ねられていますので、そのときのことについて、私は藤井代表代行に釈明を求める必要性を感じていません。

■証人喚問を含む今後の国会対応

【記者】証人喚問の実現を含めて、今後の国会対応についてどのようにお考えか、お伺いします。

【代表】今、現場でご苦労いただいているところです。明日以降の対応について、今日かなり煮詰まった話になるのだろうと思っています。政策活動費や迂回献金等いろいろな話が出ていますが、その中でも特に証人喚問の問題は、国民の皆さんの多くも全く釈然としていない話であって、橋本元総理を始めとする証人喚問を実現するために、我々はぎりぎりの努力をしていくということです。自民党・公明党も、もっと国民の声に耳を傾けるべきだと思っています。

あと今日、自民党の馳浩議員が「与党にも質問時間を寄こせ」と言っていましたが、あれは非常にいい話ですよね。ちゃんと与党も決められた時間を審議していただくと。今までは、別に与党の時間を我々が奪っているのではないですから、我々の時間はちゃんと質問して、与党は自分で勝手に「質問しません」と言ってきたのですから、それを馳さんがそうおっしゃるのなら、それは喜んで、与党もちゃんと時間通り質問していただくことに何ら異論はありませんし、むしろ、そうすべきだと思います。

■子ども政策に力を入れた民主党予算案のねらい

【記者】先週、民主党が発表した民主党予算案について、目玉として、子ども対策に一番力を入れていますが、このねらいについてお聞かせください。

【代表】改めて言うまでもないと思いますが、高齢化がこれから進んでいきますが、子どもを産み、子どもが健全に育っていくことは、政治がもっとしっかりとバックアップすべき話だと思っています。

もちろん、最終的に産むか産まないかということは個人あるいは夫婦間の問題だと思いますが、しかし、産みたいけれども産めないという人たちもたくさんいるわけで、そうしたことについて政治はもっとバックアップすべきであると。

折しも少子高齢化、出生率も非常に低い状況にありますが、それを変えていくために政治が行うべきことは多い。特に私たちがいう「子ども手当」、つまり経済的な理由でつくれないという声が圧倒的ですから。

それに対して政府は何ら応えていない。今まで過去10数年間、いろいろなことをやってきましたが、出生率は下がるばかりで、完全に失敗の歴史であって、それを劇的に変えるためには、経済的支援を思い切ってやっていく。そこに資源配分を予算全体の中で、私たちは3兆円ということですが、そこに集中的に投下していくことは当然のことと思っています。

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編集・発行/民主党役員室
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1
*会見の模様は民主党ウェブサイト〈http://www.dpj.or.jp〉でもご覧になれます。
*掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。
 Copyright(C)2004 The Democratic Party of Japan
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15:00 | 掲載者:井山
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