二〇〇五年二月二十二日 火曜日

代表定例会見 [岡田代表]


党本部で開催された岡田代表の定例会見。
写真をクリックするとビデオでご覧いただけます。

要旨
○今国会初の党首討論では政策論をしっかりと行いたい、総理も正面から議論を
○脱野党宣言:野党ではなく政権準備党、政権の監視だけでなく次への準備こそ重要
○定率減税縮減:予算案と合わせて形式的な審議だけで採決することは絶対認めぬ
○年金協議:実のある協議のためには、ある程度の論点整理と委員会決議が前提
○ライブドア問題:ルールの中で行われたこと自身を批判するのは見識がない
○豪軍のサマワ派遣:安全でないと政府自身もよく認識しているということ
○郵政解散は1%、政府案は最終的に自民党がまとまるようなものになる

岡田克也代表/定例記者会見要旨
2005年2月22日(火)
編集・発行/民主党役員室

★会見の模様は民主党ウェブサイトでもご覧になれます。
300k → http://asx.pod.tv/dpj/free/2005/20050222okada_v300.asx
56k → http://asx.pod.tv/dpj/free/2005/20050222okada_v56.asx

■党首討論に向けて

【代表】第1点は明日、今国会で初めての党首討論が行われます。テーマにしようと思っているのは、資料としてお配りしていると思いますが、少し多めに書いています。日米安全保障協力、子ども・子育て支援、年金制度改革、政治倫理、被災者生活再建支援ということであります。

ただ、もちろん45分という時間で全部行うことは無理だろうと思いますので、この中でいくつか選んでと考えています。

基本的には政策論をしっかり総理と行いたいと。これは私が一貫して申し上げていますが、揚げ足取りの議論は行わないと。しっかりと党首同士が議論する、中身がある議論を展開したいと思っています。総理にも、かわしたり逃げたりせずに、正面から議論してもらいたいと感じています。

■「脱野党宣言」

【代表】次に、先ほど2回目の政権戦略委員会を開きまして、細川政権当時の総理秘書官をされた成田憲彦さん(駿河台大教授)にお話を伺ったうえで、少しメンバーだけで議論しました。

その中で、今お話できるのは、「脱野党宣言」ということで、「野党」という言葉を使うのはやめようということを確認したところであります。今日の代議士会でもそう申し上げましたが、我々は「野党」「与党」という言葉自身が非常に、明治時代にできた訳語だと思いますが、分かりにくい言葉でありまして、我々は2つの役割を持った政党であると思っています。

1つはもちろん、従来の野党にあったような、政権を批判する、あるいは監視をする役割であります。当然、そうした政権監視の機能、政権政党を監視する、あるいは政権を監視することは必要だと思います。

しかし同時に、次の政権与党、政権政党として準備していく政党であるということも、それ以上に重要なことでありまして、明日の党首討論もそうですが、常にそうした認識、問題意識を前提にして対応していきたいと考えています。

マスコミの皆さんも、海外へ我々が行きますと、「影の総理」とか「影の外務大臣」という扱いを受けること、特に英米系では多いわけですが、日本では「野党」というと国会の中でしか出てこないと。

別に文句を言っているわけではありませんが、小泉総理が札幌に行ったときは、私は秋田の雪深い秋田杉の植林の伐採現場に行ったのですが、私のことは秋田の新聞には出ましたが、全国版には載りませんでした。

小泉総理の札幌雪祭りの視察は、単に祭りを見に行っただけなのに各紙報じられたわけで、同じとは言いませんが、野党第一党の代表として、政権準備の政党のトップとして、それなりの扱いをしてもらいたいという思いもないわけではありません。

何とか「政権準備政党」という言葉をこれから定着させていきたいと思っていますので、よろしく申し上げたいと思います。

■定率減税縮減についての審議

【代表】3番目は国会について。予算委員会がこれから非常に重要な局面を迎えています。その中で定率減税についての議論が、十分な審議時間を取って行われるのかどうかということも、今まさしく国対ベースで闘っていただいているところです。

これは経済全体の判断に関わる問題で、十分時間を取って、しっかりとした議論が必要だと思います。それを予算案と合わせて形式的な審議時間を確保しただけで採決してしまうことは、我々は絶対に認めないという姿勢で臨んでいるところであります。

<質疑応答>

■年金改革の与野党協議

【記者】昨日の予算委員会の年金集中審議を受けての与野党協議の話ですが、今日、与党幹部が、明日党首討論を行って3党協議機関設置に応じるように、いわば最後通告をするという話がされていますが、明日の党首討論を見てからというお考えもあるでしょうが、どのように対応されるか、お考えをお伺いします。

【代表】明日は厚生労働委員会で一般質疑が行われ、横路ネクスト厚生労働大臣も質問されます。その後、党首討論もあります。

問題は、そこでどのような前進が見られるかであって、最後通告というのなら最後通告で、それは与党がそのように判断するのであればやむを得ないと思います。

我々はしっかりとした議論をしたいと考えていますが、与党の誠意がなくて、自分でやめるというのなら、それはやむを得ないと。しかし我々としては、きちんと枠組みをつくって議論をしたいと申し上げておきたいと思います。

駆け引きで決まるものではなく、今後の協議が実のあるものになるためには、ある程度の論点整理、そしてそれを踏まえた厚生労働委員会における決議、そうしたものを前提にして、その枠の中で議論していくということでなければならないと思っています。

【記者】その場合は3党合意の破棄もやむを得ないということでしょうか。

【代表】与党が勝手に破棄するのなら、我々としてはどうしようもありません。

ただ、私たちはあくまでもきちんと協議をしていくと。3党合意とかそういう言葉を使うかどうかは別にして、社会保障の問題、特に年金のような国民的に関心が高く、長期にわたって議論しなければならない問題であれば、我々はきちんと政党を超えて議論すべきだ――これが我々の基本姿勢です。

それを勝手に破棄されることになれば極めて遺憾ですが、それは与党の責任において行われることだと思っています。

ただ、それは従来小泉総理が今日の本会議でも言われたこととは全く違うということになりますので、こういう問題ですから、お互いに交渉のテクニックとして、強く言ってみたりブラフをかけたりという馬鹿なことはやめたらどうかと思っています。

■ライブドア問題

【記者】ライブドア関連の話で、放送法や電波法の改正ということについて、党の考え方、代表の考え方についてお伺いします。

【代表】党としての考え方は別にありません。ただ、私の考え方は従来申し上げたとおりであります。

やや誤解されている方もいらっしゃるかもしれませんので、少し丁寧に申し上げますが、私自身は堀江さんがいろいろメディアについて語っていることについて、これを是認しているわけではありません。かなり思い切った発言がされていますが、そうしたことについては私の考え方とは違うと思っています。

ただ今回のことは、基本的には今あるルールの中で行われたことですから、ルールの中で行われたことについて、立法者や政治家がルールの中で行われたこと自身を批判する、否定することはすべきでないという原則論を申し上げています。

それから前回申し上げましたが、今のルールがルールとして将来にわたって妥当かどうかという議論は当然あって然るべきで、これからの立法論を行うことと今回のことを認める認めないというのは次元の違う話で、ルールに基づいて行われたことについて、それを批判するというのは、私は見識がないと思っています。

【記者】そのルールである放送法、電波法の改正そのものについてはどのようにお考えですか。

【代表】そのような必要があるのであれば、議論することはやぶさかではありません。今、私がこうだということを申し上げるようなことを、まだ党の中でしていませんが、議論の俎上に載せること自身はやぶさかではありません。

■「脱野党宣言」の理解と浸透

【記者】政権準備委員会の話については、代表自身が発案されたものでしょうか。

【代表】はい。

【記者】国民から見れば、野党は野党でしかないとしか国民には見えないのではないかと思うのですが、広められるとお考えでしょうか。

【代表】それは伝え方にもよります。私が地方を回っていて感じるのは、従来とは全く違う、まさしく次の政権を担う政党という認識が、地方も含めてかなり行き渡っていると思います。是非メディアの皆さんにも、そういう視点で報道していただければ大変ありがたいと思っています。

■定率減税審議に対する戦略と国会対応

【記者】定率減税に関して総務委員会あるいは財務金融委員会で十分に審議時間の確保を、ということですが、審議時間が十分に確保されないという事態になったときは、予算案および税制改正3法について反対していくことになると思うのですが、その辺りの戦略、審議拒否などを検討することになるのでしょうか。

【代表】全てノーコメントです。

■地方分権に対する総理の熱意

【記者】今日の本会議でいわゆる「三位一体改革」の趣旨説明・質疑がありましたが、特に小泉総理の答弁について、地方分権に対する熱意は感じられたでしょうか。

【代表】総理の答弁は、代表質問に対する答えと一緒です。同じ答弁を読まれている印象です。答弁も何回も使っていると、だんだん古びてきて、黄ばんできたり擦り切れたりしてきているのではないかと思いますが、今日の我が党の山花議員や稲見議員もいい質問をしました。そういうものを素直にきちんと聞いて、自らの言葉で語るべきだと。総理が本会議で法案について答弁する機会が、それほどたくさんあるわけではありません。この国会での重要広範議案は4つですから、もう少し総理としてのお考えを国民に対して述べられたらいかがかと思っています。

■「野党」らしさ

【記者】「脱野党宣言」についてですが、現状は厳然として「与党」と「野党」という分け方があるのですが、その対立軸の中で野党らしさがあるとすれば代表は何とお考えでしょうか。

【代表】先ほど言いましたように、我々には2つの役割があって、政権を監視する役割、これは従来の野党として語られることが多かったと思います。しかしそれ以上に、政権を準備する政党としての役割があると。どちらかというと、批判する立場にもよるわけですが、例えば私は代表質問で提案型の質問を行ったつもりですが、追及が甘いという批判が往々にしてあるわけです。逆の見方から言うと批判ばかりだという批判もあります。

しかし、2つの役回りがあることをきちんと認識したうえで、どちらの立場で我々は言っているのかと考えていただければ、そうした混乱した批判も少なくなっていくのではないかと思っています。

■オーストラリア軍のサマワ派遣

【記者】オーストラリア首相がイラク問題で、サマワにオーストラリア軍も日本側政府の要請で増派を決めたということですが、これについて、なぜ政府が要請をしたのかと思われるか、そしてこのことについての評価をお伺いします。

【代表】私自身は確認していませんが、そのような報道がされていることは承知しています。自衛隊の安全という観点からは喜ばしいことだと思います。

ただ、そこまでしてたくさんの人をサマワの治安維持のために貼り付けるということは、何となく、自衛隊は何のために行っているのかなという率直な疑問は否定できないですね。相当日本政府が外交力のすべてを駆使して(笑)、イギリス、オーストラリアに頼み込んだということだと思いますが、本来そこまでしてすることの意味というのは、自衛隊の安全という観点からは分かりますが、本来の趣旨に基づくと首をかしげるところがあります。

【記者】民主党はこれまで、代表もおっしゃっていましたが、オランダ軍の撤退と関連して自衛隊は撤退させたほうがいいのではないかというご意見でしたが、今回のことで民主党の考え方を改めて再検討すること等はあるのでしょうか。

【代表】私はすでに申し上げてきたことですが、本来は直ちに撤退すべきであると。しかし、3月のオランダ軍の撤退ということがあるので、それを1つの契機にして、もっと言えば1つの理由として、撤退するということを考えたらどうかと。これはアメリカに対する説明などを念頭に置いて考えて言っているのですが、そのようなことを申し上げてきました。

日本政府がそのことを気にして行ったのかわかりませんが、あるいは、サマワが安全でないと認識しているのかもしれません。いずれにしても、その意味では3月というのが一区切りということは、やや薄れたかもしれません。そうであれば、本来に戻って、直ちに撤退するということになるのだと思います。

サマワが安全でないということを政府自身もよく認識されているということではないでしょうか。

■郵政解散の可能性

【記者】郵政改革に関連して、自民党内には政府提出法案に対して対案づくりを進めている動きがありますが、こうしたことが政局につながる可能性、解散総選挙になる確率はどのくらいと考えていますか。

【代表】0%というと、やや言い切り型になりますから、1%くらいではないでしょうか。

【記者】その理由は?

【代表】今までの政府、総理の対応を見ていると、自民党がまとまるような案で最終的には政府案ができると思っています。

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編集・発行/民主党役員室
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*会見の模様は民主党ウェブサイト〈http://www.dpj.or.jp〉でもご覧になれます。
*掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。
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15:45 | 掲載者:井山
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