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台風18号

「台風18号により被災された皆様に対し、心よりお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられた9名の方のご冥福をお祈り申し上げます。」

今日、自分に何が出来るか。何も出来ないかもしれない。復旧に当たられる方の邪魔になるだけなのかもしれない。そうだとしても、少なくとも、現地の情報をしかるべきところに伝えることならできる。行政に血を通わせる。現場の声を届ける。これが政治の役割だともいつか教わった。まずは現場に足を運ぶことではないか。国宝の8棟、重要文化財3棟に大きな被害のあった厳島神社を視察。町役場を訪ねると、佐々木町長みずから神社にご案内を頂いた。野坂宮司にご挨拶させていただいたあと、社殿へ。美しい世界遺産が見るも無残な状態となっている。昨日の強風と荒波のすさまじさをまざまざと見せ付けられた。ここは91年の台風19号でも甚大な被害をこうむった。普段、海に浮かぶ回廊は独特の美しさをたたえている。しかし今回のような強い台風が襲った場合、その構造が逆に弱点となる。世界遺産でもあり、この景観に配慮しながらいかにして防災、減災を図る工夫をこらしていくか。復旧に当たられていた方とお話しながら、厳島神社の抱える難しい問題を実感する。

廿日市の木材港では、沖合いに停泊していたカンボジア船籍の木材運搬船が沈没。18人のロシア人乗組員のうち、お二人がお亡くなりなられ、さらにお二人の方が今なお行方不明となっている。廿日市市役所に山下市長を訪ねる。やはり海岸での被害が大きい模様。

私の地元西区の観音にある三菱重工広島製作所を訪問。ヘルメットをお借りし、中へ。朝早くから復旧作業にあたられている多くの社員の方々にご挨拶をしながら所内を視察させていただく。堤防が壊れ、所内の建物の窓ガラスも吹き飛ばされている。ここから大量の海水が所内に押し寄せ、突風とともにガラスの破片が工場内を飛び散ったことが見て取れる。鉄製の大きな扉も曲げられるほどの力である。勇気あるご英断で休業とされたため、人的な被害はなかったと伺い一安心。もしも当日ここで働いていらっしゃる方があったらと考えると背筋が凍りつく思いがした。もちろん物的損害も深刻である。海水に浸った製品の損害も保険で全額カバーされるわけではない。自己負担分が企業の特別損失となる。

県西部にはかきの養殖業が盛んな地域である。廿日市市長のお話を思い出し、地御前の漁業組合、黒田組合長をたずね、被害の状況などをお聞きする。続いて大野の漁協へ。かきの養殖業者さんの蒙った打撃はあまりにも大きい。

沿岸部に立地する会社の方、かきの養殖業者さん、神社で復旧に当たられていた皆さん。やり場のない憤りを抱えられながらも、黙々と復旧作業にあたられていた皆さんの姿を拝見し、今の自分に出来ることは何かを考える。無慈悲で圧倒的な自然の猛威を前に、言いようのない無力感に襲われそうになる自分を反省する。激甚災害法に基づく激甚災害指定を早急に行い、実効ある対策を行っていかなければならない。被災した個人事業主、企業の実情を早急に調査・把握し、緊急融資の実施など、実効性ある対策を講じていかなければならない。その際、カキ養殖業などについては、地場産業としての特殊性も十分に勘案した上で将来に配慮した細やかな方策を行う必要もあるだろう。いずれについても今後も台風上陸が続く可能性も考慮したうえで、再発防止に向けた可及的速やかな対応が求められる。明日は玖波や湯来など、今日行けなかった被災地を訪れる予定。