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エキスパート教員、そして道徳の時間

昨日の続き

昨年は延べ59校の学校を訪問した。今年もできるだけ多くの学校現場に訪れたいと思っている。
1月31日は井口高校を訪問。
広島県は昨年から、教科指導や制度指導に優れた教員を「エキスパート教員」として認証する制度を始め、第1号として高校5人を認証した。
その5人の先生の一人が井口高校で数学を教えていらっしゃる岡谷先生である。
参観したのは高校1年生の数学。相似な立体の表面積比、体積比が今日のメニュー。
発問も多く、板書も工夫されている。間違った解答をしてしまった生徒さんにも、名誉挽回の再質問の機会も用意されていた。かつて訪問した他校の授業参観には、「ああ。もう一回きいてあげてほしいなあ」とというケースもあっただけに、こういうちょっとした心遣いが嬉しい。
ちょっと前に、「間違いない」という言葉が流行っていたようだが、そんな言葉で安っぽい安心を買うぐらいだったら、「間違って何が悪い」「再挑戦すりゃいいじゃねえか」と考えるほうがマシだと思ってしまうのは私だけだろうか。
ちなみに昼食は校長先生のご好意に甘え、井口高校の食堂で中華丼(320円)。
安く美味くボリュームたっぷり。ちなみに食券売り場には懐かしの「ドーカン」のパンを発見。
昔はやきそばパンを良く食べたものだ。

午後は井口中学を訪問。1月31日は朝も新井口だったし、井口尽くしである。
お目当ては「道徳」
広島県では,小・中学校における「道徳の時間」の指導改善を通して道徳教育を充実させ,いじめや不登校,暴力行為などの生徒指導上の諸問題の減少を図るとともに,児童生徒の豊かな心を育むことを目的として道徳教育実践研究指定校を30校(新規校15校,継続校15校)指定している。
井口中学もその一つ。
(道徳の)専属の先生が、3学年の全てのクラスの道徳の授業を受け持つ。その際、各クラスの(クラス)担任の先生とティームティーチングを行なうというのが特徴だ。
今日のめにゅーは井村和清さんの『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』。中学2年生の授業だ。
恥ずかしながら初めて読んだ。不治の病に冒された青年医師が、わが子と奥さん、そしてご両親に向けて書き残したものだ。井村氏は当時32歳。今の自分の年齢とほぼ同じである。
授業の発問を通じて、生徒さんは、我が子を残して死んでいかなければならなかった筆者の心情を汲み取ることになる。
これは、更正施設などで行なわれているロール・レタリングにも等しい効果を持っているように思われる。相手の立場に立ってものごとを考える訓練をつむことは、コミニュケーション力を高めることでもある。かつて訪問した市内のある中学校では道徳の授業を通じて、教室にどうしても入れないという生徒さんの減少につながったとのお話も伺ったことがある。コミニュケーション力の向上と無縁ではないのではなかろうか。
井村氏が命を懸けた名文に心を洗われつつ、学校を後にする。

井口高校・井口中学のみなさん、ご協力有難うございました!