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細見谷林道計画についての意見聴取

全日空ホテルにて税理士の小早川先生の叙勲記念祝賀会に出席。

貴重な生態系を残す細見谷渓畔林(廿日市市吉和)。
ここを通る幹線林道計画(廿日市市吉和西~安芸太田町二軒小屋間14.4km)ついて、意見聴取会が開催された。
松本も傍聴人として参加。
これまでも松本は、本件幹線林道計画については「林業振興に名を借りた不要不急の農林土木事業」であるとして反対の立場を取ってきたことはご承知の通り。
当HPの「国会会議録」2004年3月2日の欄をご参照。

(なお、林道計画の概要等については下のホームページをご参照。
細見谷渓谷大規模林道計画(『十方山~ぼくらの川のブナの森』より)
環境保全調査検討委員会緑資源機構のホームページより) )

本件幹線林道事業を担当しているのは独立行政法人 緑資源機構
同機構による今回の工事の影響や環境保全措置に関し検証するため、大学教授など環境の専門家からなる環境保全調査検討委員会が設置され、過去3回にわたって討議が行なわれた。(松本も3回目は傍聴。以前の独り言などご参照)

今回の意見聴取会は、環境保全調査検討委員会が報告書の取りまとめに入るに当たり、市民からの意見を聴取するという趣旨で開催されたもの。

意見を述べた方は、廿日市・自然を考える会の網本えり子さん、廿日市市(役所の)吉和支所長の川崎康司さん、森と水と土を考える会の原戸祥次郎さん、林道計画の対象となる地域に土地をお持ちで林業を営んでいらっしゃる安田孝さんなど合計6人。

ざっくり申し上げて林道計画賛成派3人、反対派3人という構成であった。
我々のような一般傍聴人も発言の機会を与えられ、さらに5人ほどの方々から環境影響評価報告書案の不十分さを指摘する趣旨の意見発表があった。

松本からは
環境保全調査検討委員会の先生方には、時の行政判断にも、政治判断にも、そして林業家など本件工事の利害関係者の方々の存在や特定産業の保護といった観点に全く囚われることなく、中立的立場から、もっぱら学究的見地から環境への影響を検証してほしい。

その際、先生方の高い見識をフル活用して十分な検証を行なうには、緑資源機構が提供してくる資料やデータが不十分である、という場合には、その不十分な調査で結論を出すことを良しとせず、この程度の資料では十分な環境アセスが出来ない、これとこれとこれの資料を出せと、むしろ緑資源機構側に付きかえしてほしい。」

と申し上げた。
委員のお一人の先生も「今回の委員会では、通常の環境影響評価の場合と異なり、そもそもどんな調査をすべきかというところから委員会で議論したわけではなかった。」とおっしゃっていた。
つまり緑資源機構側があらかじめ選択し実施した調査を、委員会で検討しただけ。
ある意味では委員会の先生たちも手足を縛られた状態であった。
だから一般傍聴席から「調査が不十分」という指摘が相次ぐことになる。
つまりそもそも緑資源機構環境保全調査検討委員会の先生方に渡した調査が不十分だったわけだ。
資源機構が不十分な調査しかしていないのに、判断材料が不十分なのに、検討委員会には十分な検証をお願いするほうにそもそも無理がある。
そこで出てくるのは「性急な結論」でしかない。
もう少し時間はかかっても、十分な調査検討を行なうべきである。
今回の意見聴取会が、「機構が聞きおく」というアリバイ作りで終わってしまってはいけない。