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細見谷・人としての道

予算委員会の第6分科会で、細見谷の林道事業について質問に立つ。

この事業、実施主体は独立行政法人緑資源機構だが、事業費の3分の2は国からの補助金でまかなわれる。つまり我々国民が負担している国税だ。
残りの3分の1の大部分は、最終的には地元広島県も負担しなければならない。つまり我々の払う県民税だ。つまり総事業費が例えば96億なら30億円近くは広島県が負担しなければならない。

詳細はいつもどおり、衆議院TVのウェブサイトのビデオライブラリをご参照いただきたいが、
本日の質問で明らかになったことは以下のとおり

1.緑資源幹線林道大朝・鹿野線の戸河内・吉和区間全長25.5キロ。計画事業費は96億円。
現段階での工事終了区間は旧戸河内町城根(じょうね)から二軒小屋までの11.1キロ。
投下事業費は77億円。
→つまりまだ着工していない区間が14.4キロもある。進捗率はほぼ4割に過ぎないのに、予算消化率だけは8割にも及んでいる!

2.まだ着工していない区間、つまり未着工区間である二軒小屋・吉和西工事区間にかかる事業費は、いまだに算出していない。
計画事業費は96億。すでに完成した区間に77億使ったから、残り19億がこの未着工区間の事業費かと思いきや、例の検討委員会で工法等の議論が固まらないと、道路建設に必要な金額は分からないとのこと。
→11キロで77億も使ってしまっている以上、残る約14キロの未着工区間も同程度かかるのでは?
そうすると計画事業費の1.5倍ぐらいまで、費用は膨らんでしまうのでは?そうなると地元広島県の負担も50億ぐらいまで膨らむことも考えうる。わずか1年前に聞いたばかりの計画事業費がいとも簡単に覆されようとしている!!コスト意識の欠如はおそるべき。

3.完成後の地元廿日市市の維持管理費用は林野庁には分からない。
→先日の新聞にもあったとおり、地元廿日市の最大の関心事すら、補助金所管官庁は把握していない。

4.林道というからには林業進行が目的のはず。去年の答弁でも「林業経営の効率化が図れる」との趣旨の答弁が行われている。ところが肝心の林道建設による木材生産上の効果は、例の委員会の報告が固まるまで、はっきり分からない。


つまり、林道建設にかかる費用も分からない。維持管理費用も分からない。林道完成による木材生産上の効果も不明。わずか1年前にきいたばかりの計画事業費の総額もあっさりと覆される。予算を大幅にオーバーしても、なんの反省もない。
費用対効果の分析もされぬまま、じゃぶじゃぶと補助金が垂れ流しされようとしている。
その上、林道が建設されれば、かけがえのない細見谷の自然も失われてしまう。

廿日市市民の皆さん。そして広島県民の皆さん。マスコミの皆さん。
今月28日、広島で第4回目の検討委員会が開催されます。
3月中にもう1回委員会を開いて、同月末には補助金の申請をあげ、4月以降、林野庁からこの事業への補助金交付決定がなされる。こんな最悪のシナリオを許してはなりません。

林野庁のよりどころは「県も廿日市市もその事業を進めたがっている」ということです。

残念ながら、彼らの言うとおり、廿日市市は林道建設推進の立場です。県としても、この西中国山地国定公園の自然を守るような「特別保護地区」への格上げ申請(環境省宛)に対して消極的です。

たよりは肝心の地元広島県議会、廿日市市議会、そして廿日市と合併予定の町の町議会です。
「効果もはっきりしないのに、こんな事業を進めてしまって、広島県が何十億という事業費を負担すべきなのか、廿日市市民が維持管理費を今後ずっと負担すべきなのか」という声をあげてくださる協力者の方が現われてくださることを切に切にお願い申し上げます。

子供たちに残してやらなければならないのは、アスファルト舗装の「道路」と借金ではなく、「過ちをあらたむるにはばかることなかれ」という人としての「道」です。

皆さんの地元の県議、市議、町議の先生方を突き動かしてください。
どうかご協力をお願いいたします!!!