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緩和ケア支援センター

県病院の緩和ケア支援センターを視察。

日本で1年間に亡くなられている方はおよそ100万人。
そのうち約30万人はがんのために亡くなっている。
日本人の死因の3割も占め(もちろん第1位)、年間30万人もの命を奪うがんに対し、現状わが国の対策予算は年間270億。アメリカ(6000億)の5%にも満たない。

今年、2006年は医療制度改革の年である。
マニフェストにもうたっている通り、私たち民主党はがん対策の充実をうたってきた。
今日の視察を通じて私が痛感したのは、「緩和ケアのシームレス化」と「緩和ケアを担う人材育成」の重要性だ。

緩和ケアを進められたとき、それまでギアをトップにして走れと言われてきたのに、いきなりバックで走ってくれと言われているように感じたというある患者さんのお言葉が紹介された。
また、ある方は「がん闘病中の自分の家族に、ホスピスや緩和ケアという方法もあるとはなかなか言い出しにくかった」という体験談を語ってくださった。
どちらも胸にずしりと響く言葉だ。私にはこれが現状の緩和ケアの本質をまさに言い当てているのではないかという気がしてならない。

民主党は患者の自己決定権の尊重をうたってきた。
患者さんに緩和ケアをすすめることが、すなわち終末期、もう治らないということの宣告と受け取られるのではというご家族や先生方の心理的抵抗感を解消するため、朝から晩まで痛みと闘う以外の選択肢の存在を本人が知り、少なくとも検討する機会が与えられるようにしていくために、がん治療の初期段階から一般病棟においても治療と平行して緩和ケアが普通に行われる必要があると考える。

継ぎ目の無い緩和ケア(シームレス化)で、緩和ケアを普遍化・一般化していくべきだ。
先日ある新聞に広大が緩和ケアチームを作り、終末期以外にも緩和ケアを広げていくという方向性を打ち出したと言う記事があった。
こうした試みは大いに歓迎したい。

そのためには、仏作って魂入れずということにならないよう、緩和ケアが行われる場所を増やすだけでなく、医師をはじめとした肝心の担い手を育成していかなければならない。
にもかかわらず、残念ながら現状では医学部に専門の講座があるわけではないという。
個人的には、医学部のカリキュラムに緩和ケアを盛り込むべきと考える。

センター長は最後に、
ホスピス(という現状では特別なところと思われている施設の存在)が無くなる事が、理想です」とおっっしゃっておられた。
全く同感である。