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江田島

防災の日

朝のフェリーで江田島へ。
大柿町の大君給水地で町内会長からお話をうかがう。

社会福祉協議会にも照会をかけたらどうかというアドバイスを頂き、ボランティア参加の意向を伝えるも、江田島市民に限らせてもらっているとのことであった。

江田島は高齢化の進んでいる地域。
土日は島にも男手はあろうが、平日は市民だけで手が足りるのだろうか。
狭隘な道。山の斜面に位置している家も多い。
給水地に水を取りに行きたくても、車を運転できない、20リットル入りのポリタンクを渡されても、駐車場から先の坂道を1人で家まで運べない、玄関に置かれても、それを台所に持ち運ぶ力が無い。
そういった形でお困りの独居高齢者の方も多いはず。

平日でも動きが取れる我々江田島市以外の現役世代が、こうしたお困りの方々のお役に少しでも立てる手立てはないものか。

独居高齢者の居住情報などの把握・集約が市役所の側でに出来ていないから、自己完結であたりをつけて動くことのできる地元の市民以外のボランティアには、来てもらっても、指示を出すことができないのだろうか。

確かに江田島市の職員の皆さんの繁忙ぶりは容易に想像がつく。
だとしたら、地域代表的な性格も持っている市議会議員の方々が、地元の支持者や民生委員さん、自治会長さんから情報を集め、それを議会として集約し、市外からのボランティアへの指揮命令に生かせないものだろうか。

今回崩落した水道の管理者である広島県の職員さんが江田島に入り、こうした情報集約やボランティアセンターの立ち上げに尽力するという選択肢は考えられないのだろうか。

呉がいち早くボランティアセンターを立ち上げ、県外からのボランティアの受け入れまで円滑にこなしているのとはあまりにも対照的である。

私も含め、何か自分に出来ることはないかと思っている多くの県民にとって、今の状況はあまりにも、もどかしい。

結局本日はボランティアへの参加は断念し、今日から2学期が始まった地元の小中学校の内13校を視察。

特に困っていらっしゃったのはトイレと給食。
マズローの欲求階層説で第1段階に位置している基本的欲求が満足に満たされないストレスは想像に難くない。
鹿川の浄水施設や三高のダムから近く、標高の低い地域にある学校では普段どおり水道が使えるというところもあった。
しかし大柿町内をはじめとした多くの学校では、トイレで流す水の確保に苦しんでいらっしゃる様子であった。
来週からは給水車が各学校をまわることを市の教育委員会が決定した模様。

給食は、今日から毎日パン食。しかもおかずは無い。
三高中で見せてもらった給食は、パン2つと牛乳と冷凍のパイナップルのみ。
小学校になるとパンは1つのようである。
もちろん教職員の皆さんもこれを昼食とされている。
これは江田島市全域共通。

質的に栄養バランスを欠いているのはもちろんであるが、ボリュームの面でも、男性教職員さん、小学校高学年および部活を控えた中学生などの育ち盛りの子供たちにとって満足できる量とは程遠い。
私も今日は秘書のデビとともに、島内のスーパーでパン2つとバナナ1本を買い、それで昼食とした。
1日ならともかく、この先2週間以上このような昼食を毎日続けるのは、さすがに気が滅入りそうだ。
しかもあとで聞いたところによれば、バナナは洗う必要があるので、給食には出せない、そこで冷凍のデザートのようなものをとのことであった。

江田島地域では制限つき家庭給水が再開されても4日に一度、しかも1日4時間だけとのこと。
大柿町の柿浦の給水地では、愛知から来られた自衛隊の方々によって、仮設の風呂が昨日から開放されていた。
昼12時から夜9時まで。
昨日は女性の日。今日は男性の日というように、1日におきに女湯、男湯になる模様。
中を見学させていただいた。
昨日は雨のせいもあり、35人の利用にとどまっていたとのことであるが、今日からはより多くの方にご利用いただけることを願っているとおっしゃっておられた。
各地の給水地にいらっしゃる自衛隊員の方々のご尽力に厚く御礼申し上げたい。

私にも何かできることはないのか。もどかしくてならない。
一日も早い復旧を心の底から願う。

なお、各学校からのヒアリング結果は以下の通り。

1.大柿中
3月には修学旅行で国会見学にもお越しいただいた学校。
休み明けのテストを行っていらっしゃった。
(テストが終了して以降の時間帯に訪問すべきでした。生徒の皆様にお詫び申し上げます)
水道は出ない。
学校に井戸があるのを発見。くみ上げて、トイレで流す水として活用。
手洗い水は給水される水を1トンのタンク毎校内に設置して、そこに蛇口を取り付けて利用。
支援物資として2000本の水やお茶を頂き大変感謝している。

2.高田小
鹿川の浄水池か三高のダムによるものか、水道は今も出ている。
ただし生徒の3分の1のご自宅では水が出ていない。
節水をよびかけているところ。
給食は育ち盛りの子供たちにはきつく、補食の持ち込みも検討中。

3.沖小
今年度で廃校予定。松本は今年のカキカキマラソンで生徒さんの踊りを拝見した。寂しい限りである。
学校も、ほとんどの生徒さんのご自宅も水は出ない。
川の水の一部が、学校の敷地のすぐ脇を流れ出ているため、湧き出し口からほど近い体育館のトイレにその水をくみあげ活用中。
公衆トイレによくあるようなレバー式の水洗トイレは、上から水を流すと、何度か使ううちにトイレットペーパーがつまってしまう。
そこで校舎内のレバー式水洗トイレは使用不可としている。
体育館にタンク式の水洗トイレがあったので、そこのみを使うこととし、タンクに水を補充しながら使用中。

4.三高小
三高のダムから程近く、水は出ている。
節水を呼びかけているところ

5.三高中
三高小と同様。
給食の時間にお伺いし、生徒さんに激励のあいさつをさせていただいた。
全校生徒30数人が先生方と一緒に一つの教室で給食をとられていた。
励ましあい、助け合いながら生きてきた和の国の国民であることの良さを改めて実感。

6.呉養護学校江能分級
鹿川の浄水場のおかげか、水道はチョロチョロ出る。
もちろんトイレを流す勢いは無いので、水を外部から運び込んでバケツにためて使っている。
全校生徒8人の自宅は1人を除き断水状態。
カリキュラムとして農業実習があり、校内には畑もある。
朝は体を動かすこともカリキュラムの一つ。
畑の水遣りや体を動かしたあとのシャワーに困っている。

7.鹿川小
鹿川の浄水場のおかげか、水道はチョロチョロ出る。
学校が給水地点となっていることもあり、手洗い用の水の運搬には助かっている。
女子トイレは、プールのトイレを使うこととし、必要な水はそこからくみ上げて使っている。
8月30日には全生徒の自宅を教員が手分けして訪問。
各家庭の状況把握も行ったところ。

8.能美中
三高のダムのおかげで、水は出ている。
節水を呼びかけているところ。
ただし生徒の自宅は断水のところも多い。
体育祭を10日に控え、練習も行わなければ成らないときに、風呂に入れない、洗濯も難しいという状況は苦しい。

9.中町小
能美中同様水は出ている。
地下の浄水槽もあり、助かっている。
ただし生徒の自宅はマチマチ。

10.柿浦小
水は出ない。トイレの水の確保などで教職員の負荷は高い。

11.大君小
水は出ない。
大君の給水地に企業からの1トンの水の支援があり、その水をトイレの水などに活用させていただいたり、生徒の自宅の井戸水を活用させてもらったり、多くの支援に感謝している。
校内に絶やさないようにしてきた花が枯れないようにと心配もいただいている所。
近くの給水地につめていらっしゃる町内会、自衛隊の方々には大変お世話になっている。


12.大古小
水は出ない。
2年前に校舎の建替えを行ったが、校舎内にはタンク式のトイレは無く、すべてレバー式。
大便を流すには、バケツ5杯分の水を使った。毎回これを続けるのは非常に困難。
プールはあるものの、校舎からは離れているため、トイレの水として使うこともなかなか難しい。
節水グッズを教職員が自ら購入し、色々工夫して使っている。

13.飛渡瀬小
水は出ない。
教職員などが給水地でポリタンクに水を詰め、学校まで運んで使っている。

以上

お忙しい中、視察にご協力いただいた各学校の先生方に心から感謝を申し上げます。