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映画『ヒロシマナガサキ』

地元秘書のフッチセブンと地元の映画館シネツインへ

映画「ヒロシマナガサキ」を観るためである。

冒頭原宿におけるインタビューが流れる。

1945年8月6日に何が起ったか知ってますか?

何だろう。分かんない。

という回答が続く。広島市内の小学5年生も半数近くが原爆投下日時を正確に覚えていないという衝撃的な報道を確か去年か今年の読売新聞で読んだことを思い出した。やるせない気持ちになる。

原爆を開発した科学者たちは「同情もしないし、後悔もしない」と言い切る。

トルーマン大統領は「原爆投下により戦争終結に近づいた。まもなくさらなる新型爆弾でさらに大きな力をアメリカは手にする」という趣旨の発言を行なう。

広島に生まれ育ったものとして、どう控えめに考えても違和感を覚えざるを得ない。

広島への原爆投下を行なったエノラゲイ号の他に当日はさらに2機の飛行機が広島上空を飛んでいた。投下とその直後の様子を撮影するためであった。被爆地に居た子どもたちは、原爆投下後アメリカ兵にどこかへ連れて行かれ、裸にされ、撮影されたあとまた帰された。治療をしてもらえるわけではなかった。との証言が当時子どもだった被爆者の女性から語られる。

一月前に完成したばかりの新型爆弾が早速広島に投下され、何万人と言う非戦闘員を含む市民14万人が瞬時に殺された。その上さらに広島(ウラン型)とは異なるプルトニウム型の原爆が長崎に投下され、さらに7万人が殺された。
帰趨がほぼ明白なときになぜこれほどの兵器が必要なのか。
なぜ無差別なのか。
なぜ2発目が必要なのか。
そういう思いがふつふつと沸き起こってくる。
映像の力は圧倒的だ。

もちろん悲劇は亡くなった方に留まらない。被爆者の方の当時の治療風景、今も残る傷、後遺症。代わりに自分が死ねばよかったと今も自分を苛んでいらっしゃるご遺族。被爆者の方々の証言が今を生きる我々に突きつける事実はとてつもなく重い。

被爆者の平均年齢は74歳。冒頭のインタビューや広島市内の小学生の認知度を考えると、被爆体験の継承は喫緊の課題である。是非多くの方に観てほしい。