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だから、ダイスケ - 松本大輔のホームページ

元衆議院議員 松本大輔のホームページ

みんなみんな生きている

地元の保育園、幼稚園の運動会に出かけ、園児たちが「手のひらを太陽に」を歌っているのを聞いて、

「あ、これも確かやなせたかしさんだ。みみずだっておけらだってあめんぼだってみんなみんな生きているんだの歌詞は秀逸だな」と思ったのと同時に、木曜まで動物愛護週間だったことを思い出しました。

広島県では一昨年度、全国最多の8000匹を超える犬や猫が殺処分されていたこと、今月1日から改正動物愛護管理法が施行されたこと、最近新聞で目にされたという方も多いことと存じます。

広島ではかつてドッグぱーく事件という大変痛ましい事件もありました。

そういった意味では、結論から申し上げれば昨年の法改正には大きな意味があったと考えています。
(改正動物愛護管理法は昨年8月、つまり衆院選の前に議員立法で成立。施行は今月1日から)

中身としては、

・終生飼養の責務(安易な飼育放棄は許さない、最後まで責任を持って飼うこと)
・業者もその対象(売れ残った子犬や子猫をセンターに引き取らせ殺処分といったことを防ぐ)
・飼い主や業者がその終生飼養の責務に反する引き取り要請を行った場合は行政は拒否できる
・引き取りを拒否されたなどの理由で逆に遺棄が増えないよう、その罰則もほぼ2倍に引き上げ
・多頭飼育の規制(においや鳴き声などで周囲の生活環境など悪化させれば行政は勧告命令可能)
・幼齢での引き渡しの規制(吠え癖噛み癖がついて懐かないからしつけできないから手放すことのないように)
・対面での説明、現物確認の義務化(ネット販売も含め、少なくとも一度は購入者と販売者が会う)

などが盛り込まれています。

安易な飼育放棄、遺棄といえば、広島では、かつて「ドッグパーク」の事件がありました。私も現地を訪れ、空腹のあまり自分のしっぽを食べてしまった犬、劣悪な飼育環境で失明してしまった犬などを目にし、無責任な業者に激しい憤りを覚えた事件でもありました。

終生飼養の確保は一般の飼い主だけでなく、動物取扱業者にも求められます。

「多頭飼育」に関する勧告・命令については、虐待の恐れがあって迅速な措置が必要な場合には、勧告を経ずに即座に命令を出せることになりました。必要とあらば是正のために行政が権限を発揮しうるということです。

ドッグパークのような問題を再発させないためにも、劣悪な飼育環境で虐待につながることのないよう、一般の飼い主だけでなく業者も、行政によるこうした勧告や命令の対象となります。


虐待についての罰則もほぼ2倍に強化され、動物虐待罪の具体例も示されました。

餌を与えないなどの虐待だけでなく、まさにドッグパークもそうであったように、糞尿まみれの汚い環境で飼って衰弱させたり、重い怪我や病気を治療せずに放置したりすることも虐待罪になり得ることになりました。
 
まだまだ不十分という声もあるかもしれませんが、しかし少なくともこういった形で動物取扱業者に対する規制も盛り込まれたことは、昨年改正された動愛法、今月施行された改正法の大きな特徴であり、一歩前進であったことは間違いないのではないでしょうか。


飼い主はペットを最後まで責任をもって飼うこと、そんなの当り前じゃないかと思われるかもしれませんが、そんなある意味当たり前のことをあえて法律に明記せざるを得ないところまで来てしまった、その責務が安易に放棄されてきたのがこれまでの実情だったとも言えます。

一昨年、全国最多の8000匹を超える犬猫が殺処分されてしまった不名誉な立場に置かれた広島県民の一人として、全国ニュースでも取り上げられた、あの「ドッグパーク事件」のあった広島に住むものの一人として、この改正法施行を機に、人間の身勝手な理由でペットが殺処分されるという痛ましい事案が無くなっていくように、広島も少しでも熊本のような方向性へ近づけるように期待したいと思います。この法律のように当時は与党でしたが、議員立法で政策を進めるという手も国会にはあります。議員立法なら野党でも関与ができます。政策提言、建設的な提言、修正要求、野党としてこうした議員立法などのツールも使いながら、我が党もがんばってまいります。