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だから、ダイスケ - 松本大輔のホームページ

元衆議院議員 松本大輔のホームページ

予算審議

予算案が衆議院を通過しました。土曜の社説では審議の中身が乏しかったという指摘もありましたが、そんなこともないのになあと感じています。お時間のある方は是非「衆議院TV」というページをご覧ください。テレビ中継されていなかったものも含めてご覧いただけます。


税の使い方をチェックするのが予算委員会の本来の仕事だろうというご指摘についても、テレビ中継されていたかは分かりませんが、私がチェックしたものに限っても、たとえば玉木さんや大串さんの質疑は聞きごたえがありました。


・26年度当初予算の概算要求でカットされた予算が、いつの間にか25年度補正に計上されていたといった付け替え等、財政規律の緩みについては、我々は看過できない。


・24年度の補正で積まれ、1年たってまだ半分近く使い残したままの基金に、25年度補正でもさらなる積み増しが行われてしまっている。


増税を4月に控える中、本来は財政運営に一層の緊張感が求められるはずではないのか。


・プライマリーバランスの悪化は麻生政権末期の大型補正で約10兆円の国債発行が行われたことでほぼ同額の悪化が起こったことが端緒。(ちなみに今般の26年度当初予算で約6-7兆円改善と言われていますが、そのうち消費増税分が約5兆を占めます。つまり約5兆は野田内閣で実施した社会保障と税の一体改革によるものです。)


といった中身でした。ぜひ実際の質疑もご覧頂ければと存じます。


最近めっきり聞かれなくなった言葉に、行政改革、歳出見直し、財源はどこにあるんだ、無駄根絶といったものがありますが、その意味からも非常に重要な指摘をされているなあ、予算委員会らしいご質問だなあと私は感じました。


有効な対案をとのご指摘もあったのでもう少しだけ書きます。


今年中に結論を得るとされている軽減税率について。


5月に素案という記事を最近新聞で見かけました。総理が「この道しかない」という言葉でアベノミクスを語られるのを耳にしますが、消費税の逆進性対策については各紙もこぞって「この(軽減税率という)道しかない」とおっしゃっているように聞こえます。果たしてそうでしょうか?


民主党の対案は給付付税額控除です。


なぜ軽減税率に異を唱えるのか。


軽減税率とは、所得制限のない、しかも青天井の減税でもあります。高額の食料品を買える人ほど得をするという矛盾は、逆進性対策の名にそぐわないものです。なのに、8%の軽減税率なら所要は1兆円。これはいかがなものでしょうか。(高校無償化は400億の財源をひねり出すために所得制限を導入。一方、軽減税率は所得制限もなく、高額食料品を変える人ほど得をするのに1兆円!)


対象品目を選定すればとの声もありますが、帳簿の煩雑化など、事業者負担も増大しかねませんし、「選定」という政治の裁量は利権や癒着の温床ともなりかねません。(そもそも、たとえばフルーツのどこに線引きを行うんでしょうか?魚のどこに線引きを行うんでしょうか?そんなことが果たして可能でしょうか?)


真に支援が必要な所得層に限った対策としては、給付付き税額控除の方が、コスト、公平性、納得性の観点からも優れているのではないでしょうか。


チェック機能を果たし、もう一つの選択肢を提示する。野党に課せられた責務を果たしつつ、もう一度ご信頼をいただけるよう、渾身の努力を傾けてまいりたいと存じます。ご指導ご鞭撻よろしくお願い致します。